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読みもの解説

マカは本当に効くのか?性欲・精力・運動パフォーマンスへの効果をエビデンスで確認する

公開日: 2026-06-24

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

マカを飲むと精力・性欲が上がると聞くけど、本当に効果があるの?

性欲の改善については複数のRCTで弱〜中程度のエビデンスがあります。ただし試験規模は小さく、テストステロン・エストロゲンへの直接作用は確認されていません。「精力剤」として断定できる段階ではなく、マカアミドなどの植物化学物質による間接的な作用が研究で示唆されています。

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マカとは何か?ペルー原産のアダプトゲン植物

マカ(Lepidium meyenii)はペルー・アンデス高地原産のアブラナ科の植物です。標高4,000m以上の過酷な環境で育ち、現地では数千年にわたって食用・薬用として利用されてきました。根を乾燥・粉末化したものがサプリメントとして流通しており、「精力剤」「アダプトゲン」として近年世界的な注目を集めています。研究では性機能・エネルギー・運動能力への影響が主に調べられています。

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性欲・性機能への効果:複数のRCTで弱〜中程度のエビデンス

Shin BCら(2010年)のシステマティックレビュー(4件のRCTを含む)では、マカ補給によって性欲の改善を示す結果が複数の試験で報告されています。とくに閉経前後の女性や、SSRI系抗うつ薬による性的副作用のある患者を対象とした試験でポジティブな傾向が見られました。ただし、各試験の被験者数は少なく(合計182名)、方法論的品質にもばらつきがあります。研究では「有望だが確定的ではない」という評価が一般的です。

4件
性欲改善を評価したRCT数(レビュー内)
182名
レビュー対象の合計被験者数
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よくある誤解:マカはテストステロンを増やさない

マカは「テストステロンを増やす」と言われることがありますが、研究ではホルモンへの直接作用は確認されていません。Shin BCらのレビューでも、テストステロン・エストロゲンへの影響が測定された試験ではいずれも有意な変化は見られませんでした。マカの効果はホルモン経路とは別のメカニズムによるものと現在は考えられています。

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活性成分:マカアミドとマカエンが鍵

マカには「マカアミド」と「マカエン」と呼ばれる植物固有の化学物質が含まれています。これらが神経系・内分泌系に間接的に作用し、性機能やエネルギー感覚に影響する可能性が研究で示唆されています。ただし、これらの化合物の作用機序はまだ十分に解明されておらず、現時点では仮説段階の説明です。サプリメントを選ぶ際は、マカアミド・マカエン含有量を示した製品の方が品質管理の観点から望ましいとされています。

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運動パフォーマンスへの効果と推奨用量

マカの運動パフォーマンスへの影響についての研究はまだ初期段階です。少数のパイロット試験では持久力や主観的エネルギー感覚への正の影響が示された例もありますが、試験規模が小さく再現性の確認が不十分です。用量としては、多くのRCTで1日1.5〜3gが使用されており、安全性に関しては良好な報告がまとめられています。深刻な副作用の報告はほとんどなく、食品としての歴史も長い点から、短期使用での安全性は高いと考えられています。

1.5〜3g
RCTで多く使われる1日あたりの用量

公開日: 2026-06-24

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています