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読みもの解説

コラーゲンペプチドガイド:関節・皮膚・腱への効果とビタミンCとの組み合わせ

公開日:

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

コラーゲンサプリは関節痛の改善や美肌に本当に効くの?

研究では、コラーゲンペプチドは腱・靭帯のコラーゲン合成を促進し、関節痛軽減や皮膚弾力改善に寄与することが示されている。ただし単に飲むだけでなく、ビタミンCとの同時摂取と運動前1時間前の摂取タイミングが効果を最大化するうえで重要だ。

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コラーゲンとは:体内で最も多いタンパク質

コラーゲンは体内に存在するタンパク質の約30%を占める最も豊富なタンパク質で、腱・靭帯・軟骨・皮膚・骨・血管などの主要構造成分だ。ヒドロキシプロリン・プロリン・グリシンというアミノ酸で構成され、3本のポリペプチド鎖が螺旋状に絡み合ったトロポコラーゲン構造を形成する。コラーゲンは年齢とともに合成量が低下し(25歳以降に減少開始)、関節軟骨の摩耗・皮膚のたるみ・腱の柔軟性低下などにつながる。コラーゲンペプチドサプリは、コラーゲンを消化・加水分解して低分子ペプチドにしたものだ。

約30%
体内タンパク質中のコラーゲンの割合
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関節・腱・靭帯への効果

Shaw et al.(2017)のRCTでは、コラーゲンペプチド15g(ビタミンC添加)を運動1時間前に摂取することで、腱組織工学モデルにおけるコラーゲン含量とメカニカル特性が有意に改善した。血中のコラーゲン前駆体(グリシン・プロリン・ヒドロキシプロリン)も摂取後に上昇し、腱・靭帯のコラーゲム組み込みが高まることが示唆された。関節痛については、活動性のある人の膝関節痛に対してコラーゲンペプチド10g/日の摂取が有意な改善をもたらすというRCTもある。軟骨保護の効果も検討されており、軟骨コラーゲン合成の促進が期待される。

1時間前
効果を高める最適な摂取タイミング(運動前)
10〜15g/日
研究で多く使われる用量
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皮膚弾力・水分保持への効果

コラーゲンペプチドの皮膚への効果については、複数のRCTとメタ分析で証拠が蓄積されている。特定の加水分解コラーゲンペプチドの経口摂取が、皮膚の弾力性・水分保持・シワの改善に寄与することが示されており、皮膚科・美容医学の分野でも注目されている。効果が見られるまでには8〜12週間程度の継続摂取が必要とされる。なお直接皮膚に塗るコラーゲンクリームとは作用機序が異なり、経口摂取のコラーゲンペプチドは消化吸収後に全身のコラーゲン産生を促すという経路で作用する。

8〜12週間
皮膚への効果が出るまでの目安期間
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ビタミンCとの同時摂取が重要な理由

コラーゲン合成にはビタミンCが不可欠な理由がある。プロリンとリジンというアミノ酸をヒドロキシ化(ヒドロキシプロリン・ヒドロキシリジンへの変換)する酵素(プロリルヒドロキシラーゼ・リジルヒドロキシラーゼ)は、ビタミンCを補因子として必要とする。この工程なしにコラーゲンの安定した三重螺旋構造は形成できない。Shaw et al.のRCTでもビタミンC添加グループで効果が示されており、コラーゲンペプチドを摂取する際は同時にビタミンC(50mg以上推奨)を摂ることが合成効率を高める。

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食事由来コラーゲンとサプリの違い

コラーゲンは動物性食品(鶏皮・牛すじ・魚の皮・骨スープなど)にも含まれるが、食事から摂取したコラーゲンはアミノ酸まで分解されてから吸収される。理論的には他のタンパク質由来のアミノ酸と区別されない。一方、コラーゲンペプチドサプリは加水分解によって低分子ペプチド(ジペプチドやトリペプチド)の形で吸収され、プロリルヒドロキシプロリン(Pro-Hyp)などのペプチドとして血中に検出される。このペプチド形態が線維芽細胞を刺激してコラーゲン産生を高めるという経路が研究されている。食事由来との違いは吸収形態と標的組織への到達効率にあると考えられている。

公開日:

吉崎 槙吾

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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染田 智信

監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています