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研究 vs 勘

「40代・50代は筋肉がつかない」は本当か? 加齢 vs 筋肥大の研究

公開日: 2026-06-30

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

「もう若くないから筋肉はつかない」——40代・50代のトレーニーからよく聞くこの言葉は、本当に正しいのか。テストステロンや成長ホルモンの低下は確かにある。しかし筋肥大の能力は、その低下が示すほど失われてはいない。

Round1

40代・50代以降も抵抗性トレーニングで筋肥大は可能か

言われていること

一般的な加齢に関する通説・フィットネス文化

若い頃はテストステロンが高くて筋肉がつきやすかった。40代を過ぎるとテストステロンが落ちて筋肉がつかなくなる。無理にトレーニングしても怪我するだけだ。

VS

研究が示すこと

  • Peterson et al.(2010)のメタ分析(47研究・1,079名、平均60歳超)では、高齢者でも適切な抵抗性運動により筋力が平均25%以上向上し、筋肉量(筋横断面積)も有意に増加した。
  • 若年者との相対的な筋肥大率(%増加)に有意差はなかった。
  • テストステロン低下は絶対量の上限に影響するが、筋タンパク合成への刺激応答そのものは高齢者でも維持される。
判定

40代・50代でも筋肥大は可能。テストステロン低下は絶対量の上限を下げるが、筋タンパク合成の応答性は維持される。

信頼度:強い根拠あり
Round2

高齢者のトレーニングは軽負荷・低強度でよいか

言われていること

シニア向けフィットネス情報・一般的な安全配慮の通説

年を取ったら重いものを持つのは危険。軽い重量で高レップをゆっくりやる方が安全で十分な効果がある。無理に高強度のトレーニングはしない方がいい。

VS

研究が示すこと

  • Peterson et al.(2010)のメタ分析では中〜高強度(1RMの60〜80%以上)のトレーニングが最も効果的だった。
  • 軽負荷・高レップスも筋肥大に有効(rep-range研究)だが、筋力維持・骨密度・機能的自立の観点では中〜高強度が推奨される。
  • 高齢者の主な配慮事項は「強度」ではなく、フォームの丁寧さ・週ボリュームの分散(より短いセッション×多頻度)・回復時間の延長にある。
判定

高齢者にも中〜高強度のトレーニングは有効。「強度を下げる」より「フォーム・回復の質・週ボリュームの分散」に注意するのが適切。

信頼度:強い根拠あり

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公開日: 2026-06-30

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています