
Round1
ホエイは他のプロテインより運動後の筋タンパク合成を高めるか
言われていること
「カロリーが全て」派・簡素な栄養情報
プロテインはどれを飲んでも同じ。タンパク質量だけを揃えれば、ソイでもカゼインでもホエイと同じ効果がある。種類の違いなんて気にしすぎ。
VS
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研究が示すこと
- Tang et al.(2009)のRCTでは、レジスタンス運動後の筋タンパク質合成(MPS)はホエイ加水分解物>ソイ≒カゼインの順で、ホエイが他の2種類を有意に上回った。
- 主因はホエイのロイシン含量(約11%)の高さとmTORC1シグナルの強い活性化、および速い消化吸収速度。
- ただしこの差は食事全体のタンパク質摂取量が少ない場合に顕著で、十分な総タンパク質量(1.6〜2.0g/kg/日)が確保されていれば差は縮小する。
判定
急性のMPS応答はホエイ>ソイ・カゼイン。しかし総タンパク質量が確保されていれば長期的な差は小さい。費用・嗜好を加味して選ぶのが合理的。
信頼度:中程度の根拠
Round2
カゼインは就寝前プロテインとして特別な意義があるか
言われていること
プロテインタイミングを軽視する立場
就寝前はどのプロテインを飲んでも同じ。吸収速度の差なんて体感ではわからないし、夜に飲むプロテインは関係ない。
VS
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研究が示すこと
- Res et al.(2012, Med Sci Sports Exerc)のRCTでは、就寝前40gのカゼイン摂取が夜間の筋タンパク合成を有意に高め、翌朝のタンパク質バランスを改善した。
- カゼインは消化・吸収が緩やかで(6〜8時間)、睡眠中も持続的にアミノ酸を血中に供給できる。
- ホエイは30〜60分でピークを迎え急速に低下するため夜間供給には不向き。
- 1日の総タンパク質量が不足している場合に就寝前のカゼインが特に有用とされる。
判定
就寝前のカゼインは夜間の筋タンパク合成を高める有意な効果あり。特に総タンパク質量が不足している場合に有用な選択肢。
信頼度:中程度の根拠
Round3
植物性プロテイン(ソイ)はホエイに劣るか
言われていること
動物性プロテイン絶対主義・一部のスポーツ栄養情報
植物性プロテインは動物性に比べて確実に劣る。アミノ酸の質が低いし、ロイシンも少ないから筋肥大効果が弱い。菜食主義者はどうしても筋肉がつきにくい。
VS
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研究が示すこと
- ソイプロテインはアミノ酸スコア(PDCAAS)がほぼ1.0と植物性で最高水準で、急性MPSはホエイよりやや劣るもののカゼインとほぼ同等。
- Hartman et al.(2007)など長期比較研究では、ソイとホエイで筋肥大の差は小さいか有意でないケースもある。
- 欠点はロイシン含量がホエイよりやや低い点で、量を増やす(ソイを35g vs ホエイ25g)ことで差を補える。
- 植物性プロテインの多様化(エンドウ豆+米など)もアミノ酸プロファイルを改善できる。
判定
ソイはホエイより急性MPS刺激はやや劣るが、量の調整で差を縮小できる。長期的な筋肥大差は小さい。植物性でも十分な筋肥大は可能。
信頼度:賛否が分かれる
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出典
公開日: 2026-06-30


