ビタミンK2サプリメントガイド:骨密度維持と動脈石灰化予防への役割
公開日: 2026-06-24
ビタミンK2は骨を強くして血管を守るって本当?
研究では、ビタミンK2(特にMK-7形態)は骨タンパク(オステオカルシン)を活性化して骨密度の低下を抑制し、カルシウムを骨に誘導することで動脈石灰化を防ぐ方向に働くことが示されている。ビタミンDとの組み合わせで相乗効果が期待される。
ビタミンK2とは:K1との違い
ビタミンKには主にK1(フィロキノン)とK2(メナキノン)の2種類がある。K1は主に血液凝固に関与し、緑黄色野菜に多く含まれる。K2はK1を体内で変換したものを含むほか、発酵食品(納豆・チーズ)に含まれるが食事からの摂取量は少ない。K2の中でもMK-7(ナットウキナーゼ型)はMK-4より血中半減期が長く(約72時間)、少量で全身に長時間作用するため近年サプリメントとして注目されている。
- 約72時間
- MK-7の血中半減期
骨密度維持への効果
ビタミンK2の主な骨への作用は、オステオカルシン(骨タンパク)のカルボキシル化(活性化)を促すことだ。活性化されたオステオカルシンはカルシウムを骨基質に取り込む役割を果たし、骨密度の維持に貢献する。Knapen et al.(2013)のRCTでは、MK-7 180µg/日を3年間摂取した閉経後女性で、プラセボ群と比較して腰椎・大腿骨頸部の骨密度低下が有意に抑制された。ビタミンDとの組み合わせが重要で、ビタミンDがカルシウムを腸で吸収し、K2がそのカルシウムを骨に誘導するという役割分担がある。
- 3年間
- 代表的RCTの追跡期間
- 244名
- 代表的RCTのサンプルサイズ
動脈石灰化を防ぐメカニズム
カルシウムが適切にコントロールされないと、血管壁に沈着して動脈石灰化(動脈硬化の一因)を引き起こす。ビタミンK2はマトリックスGlaタンパク(MGP)を活性化し、このタンパクが血管へのカルシウム沈着を抑制する。前述のRCTでは、MK-7群は頸動脈の動脈スティフネス(硬さ)の悪化がプラセボ群より抑制された。「カルシウムを骨に留め、血管から遠ざける」という役割がビタミンK2の注目される理由の一つだ。
推奨用量と注意点
研究で多く使われる用量は90〜180µg/日(MK-7換算)で、食品として納豆1パック(50g)には約200〜400µgのK2が含まれる。重要な注意点として、ワルファリン(血液凝固剤)を服用中の方はビタミンKがその作用に影響するため、必ず医師・薬剤師に相談が必要だ。ビタミンD3との組み合わせが研究では多く、単独よりも組み合わせでの効果が期待される。脂溶性ビタミンのため食事の脂肪と一緒に摂ると吸収率が高まる。
- 90〜180µg/日
- 研究で多く使われるMK-7用量
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出典
公開日: 2026-06-24

